MTG四方山話:スリーブ
MTGに限らずトレーディングカードゲームを遊んでいる人の大多数が使うのはスリーブ。
今でこそスリーブは色んなメーカーが出していて、種類も豊富だけど昔はそうではなかったんだよね。
そもそもMTGなどの日本国内でのTCG黎明期はスリーブを使う概念がなかったんだ。('ω')ノ
まだまだトレカ専門店が一般的じゃない時代はノースリーブで遊んでいる人も珍しくなかった。
後々、モンコレやアクエリアンエイジ、遊戯王などの国産TCGが出回り、様々なおもちゃ屋でカードのバラ売りが当たり前になって、高価格のカードを守るために皆がスリーブを使うようになったんだ。
恐らくプラモやTRPG、ボードゲームなんかを取り扱ってたホビーショップがトレカを取り扱い始めたのが、今のトレカ専門店の先駆けだと思う。
まぁ細かく言えば違うのかもだけど、一消費者のウサギさんからすれば大した問題じゃないさ。
当時はスリーブ100枚で200円で販売していたKMCの薄いスリーブや同じような質の海外製品が多く出回ってた。
元々は野球カードなんかのコレクション性を優先させたカードの保護目的だったんだろうけど、カードゲーマーは対戦をする関係でもう少しスリーブに強度が欲しかったんだよね。
そこでもう少し肉厚のスリーブを探すわけなんだけど、当時は他にウルトラプロの出していた100枚で1600円くらいするスリーブしかなかったんだ。( ;∀;)
輸入品だから値段も高いし、ガラも無色透明か黒の2択くらいしかないので、必然的にそれを使うようになった。
でもそこは当時の海外クオリティ。大量に生産する関係上、粗悪品も多かった記憶がある。
しかし、トレカの文化が広まるにつれ、しばらくするとついに画期的なスリーブが世に出回ることになったんだ。
それがKMCが世に出した「KMC カードバリアー スーパー シリーズ」。(*'ω'*)
初期は無色透明だけで、少し後にブラックが販売された。
今でこそ原材料高騰の影響で80枚の封入ですが、当時は100枚封入されてたんですよね。
しかもオマケでカードの仕切りも入ってました。(当時使ってた人は覚えてるよね?)
このスリーブは強度もそこそこあり、値段も500円程度とコストパフォーマンスもよく、MTGプレイヤー以外もお世話になった方は多いと思います。
この後、カラーバリエーションが増えたり、遊戯王を初めとしたサイズが小さめのカードスリーブが出たり、マット加工されたもの等が出回るようになったんだ。
それに追随するかの様に、ウルトラプロを初めとした他のメーカーもバリエーションや質の向上がされていった。
質の向上がなされていくと、消費者側も欲張りなもので、更に気になる点がでてきたんだ。(*´Д`)
それは、「スリーブの中に入ってしまう異物への対処策」。
スリーブはその作り上、カードの上部から入ってくるゴミや汚れは全て遮断できない。
これはカードを良い状態で保ちつつプレイする上では全てのTCGプレイヤーの悩みといっても過言ではなかったんだ。
そこで、カードの保護を目的とした「インナースリーブ」が出始めました。
これは本来守るべきカードに密着させる形で装着し、従来のスリーブと互い違いになるよう差し込むことで、上部から入ってくる異物を対策するという活気的なもの。
当時はこの素晴らしいアイデアに感度した覚えがあります。(*'ω'*)
しかし、当然ながら別の問題も出てきました。
そう、空気が中に閉じ込められてしまい、デッキがブカブカしたり、そもそもデッキの厚みが増してしまい、手の小さい人には山札が切り辛い等の問題です。(*´Д`)
そこで最近では「横入れタイプ」のものや「四隅穴あきタイプ」などの「空気が抜けやすい作りのインナースリーブ」も出てきてます。
さて、トレカスリーブ史上で思い出深いのはまだあります。
特に国内外で売られている「キャラクタースリーブ」も出てきた当初はビックリしました。( ゚Д゚)
これは、スリーブ裏側面に色々なアニメ・ゲーム等のキャラクターが描かれていて、どれも通常のスリーブより厚めで硬いものでした。
もちろん、カードをプレイする際にカードを傷などから守るのは同じですが、ファッション的な意味で使用している方も多く見受けられますよね。
しかし、このキャラスリにも問題点がありました。
スリーブの裏側に絵柄を印刷しているので、裏側は裂けやすく、コーティングされている部分がパキパキ割れて悲しい思いをした人も多いでしょう。
まぁ最近は印刷の方法が変更されたのか、そういう問題も少なくなってきましたけども。(-ω-)
キャラクタースリーブは一定の時期を過ぎると生産がされなくなるので、気に入ったものを買いだめする方もいらっしゃるのですが、やはりスリーブというのは消耗品です。
どんなに大切に使っていてもいずれは、汚れ、割けて、くたびれてしまいます。( ;∀;)
そこでビックリしたのは「キャラクタースリーブ ガード」の存在!( ゚Д゚)
大切なキャラクタースリーブを少しでも長持ちせるため、「スリーブを守るためのスリーブ」が発売されたんですね。
「カードと同じくらいスリーブも大事」
まぁファッションでスリーブを選ぶ方の気持ちはわかります。しかし、これには今でも続く問題があります。
そう、「重複スリーブによるデッキ分厚すぎるよ問題」です。(;´Д`)
先ほどの「インナースリーブ」その上に「キャラクタースリーブ」更にその上に「キャラクタースリーブ ガード」を装着しているので、デッキの厚みが半端じゃないんですね。
デッキをシャッフルするときも大変ですし、相手にシャッフルしてもらう際も「トラブルが起きやすい」という。
中には4重、5重なんていう方もいて、キャッツカードの如く投げれば、野菜が切れんばかりの強度を誇っているものも見かけます。
まぁ高いカードですから守りたい気持ちは同じなんですが、ウサギさんはそこまではする気になれません。
個人的にはインナースリーブとアウタースリーブの2重で十分です。(*´з`)
この辺の問題も何かしらの解決策があれば良いのですが、今後のメーカーのプロダクトに期待したいですね。
さて、スリーブとは別に思い出深いのは「トップローダー」です。
ネット通販やヤフオクなんかを利用してカードを購入されている方は馴染みがあるかもしれません。
お高いカードを保護するためのプラスチックのケースみたいなものです。
これは本当に保護する事を目的としているものなので、プレイ時に使用する方は滅多にいないのですが、ウサギさんは過去1回だけ経験があります。
60枚デッキが「バベルですか?」と思わず問いただしたくなるような山札の厚みです。
フェッチランドを切ろうものなら地獄でした。( ;∀;)
結局ジャッジに注意されてましたが。(-ω-)
長い事カードゲームを遊んでいると色々なスリーブを使う機会があります。
とりあえず新しく発売されたものは一通り1回は使ってみるようにはしてます。
この記事を読まれている方もご自身の好きなスリーブがあると思いますが、たまには気分を変えて普段使用しないカラーや別メーカーのものを手に取ってみるのもいいかもしれませんね。
最近はウルトラプロの「エクリプス」やウルティメットガードさんの「KATANA」が気になってます。
次に買い換えるときはその辺にしてみようかなぁ~と考える今日この頃でした。(*´з`)